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" それから一週間が経過した。今週は仕事が忙しく、仕事を終えた後は院内で勉強会があったため、甲斐と話す機会はほとんどなかった。久我さんにも、結局連絡はしていない。貰った名刺は名刺入れから一度も出していない。三日前、取り寄せていたコンタクトレンズを受け取りに来た際に久我さんとは少し言葉を交わしたけれど、再度食事に誘われるようなことはなかった。「じゃあ、お先に失礼します」金曜日の夜は、他の曜日よりも少しだけ気分が上がる。特にこの日は、大好きな少女漫画の新刊が発売されるため、一番乗りで着替えを終えて更衣室を出た。まずは本屋に行って、お目当ての漫画を購入してからどこかで外食をして家に帰ろう。帰ったら、もずくと一緒にソファーの上一文看清避孕藥香港 ながら、缶酎ハイを片手に買ったばかりの漫画を読む。想像するだけで幸せだ。私は急ぎ足で病院の廊下を駆け抜けた。すると、目の前から歩いてくる甲斐の姿が見えた。大丈夫。意識せずに、自然体で接すればいい。先週甲斐にキスされた記憶をどうにか思い出さないようにしながら、私は甲斐に笑顔を向けた。"" 「甲斐、お疲れ!まだ仕事終わらないの?」「あぁ、今日は珍しく残業。そっちはもう帰れんのか。いいな」甲斐はまだ仕事着のままだ。私はすぐそばにあった自販機で微糖の缶コーヒーを買い、甲斐に手渡した。「はい、甘いもの飲んで頑張って」「おーサンキュ。でも俺、コーヒーはブラックなんだけど」
「疲れてるときは甘いものの方がいいでしょ」ブツブツ文句を言いながらもコーヒーを受け取る甲斐を、こっそり見上げる。この間のキスは何だったのか。少しは俺のことで悩めって、どういう意味なのか。の一週間、ずっとモヤモヤしていた。いや、甲斐と身体を重ねた日からずっとかもしれない。もう悩むのも疲れてきた。今ここで聞いてしまった方が、きっと気持ちは楽になる。「……ねぇ、甲斐「ん?」「この間のことなんだけど……」するとそこで廊下の奥から、甲斐の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。「甲斐!ミーティング始めるぞ!」「はい、今行きます!じゃあな、七瀬。コーヒーありがたく頂くよ」「あ……うん、頑張って」せっかく聞き出せると思ったのに……タイミングが悪かった。仕方なく甲斐の背中を見送った後、病院を出て大通まで歩いて向かった。"" いつも私が漫画を買う本屋は、大通駅のすぐそばにあるビルの中に入っている。ここは漫画の品揃えが豊富で、何時間いても飽きることはない。狙っていた漫画の新刊は、レジの近くに平積みされていた。「あった……」表紙を見ただけで萌えてしまう。ワクワクしながらレジに並び、買った漫画にはしっかりブックカバーを付けてもらった。
お目当ての漫画は買えたから、後は食事だ。ちょうどお腹も空いてきたところだ。確かこの近くに、美味しいと評判のハンバーグの店があったはず。スマホで検索しながら向かうと、一分もかからない距離にその店はあった。私は一人で外食をすることに対して抵抗はない。さすがに焼肉は行けないけれど、それ以外なら大体一人でも大丈夫だ。だからこの日も、一人で食事をするつもりだった。「七瀬さん?」「あ……!」すぐ隣に人の気配がすると思ったら、スーツ姿の久我さんが、私を見て驚いていた。
「久我さん、どうしてここに?」「僕は今日の夕食をどこの店で食べるか、考えながら歩いていたんです。そうしたら、ちょうど七瀬さんの姿を見つけて」"