[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
おれの草履とおなじように、前脚も後脚も血に染めた相棒が、みじかく唸る。
すぐさきに、たった一人の生者が立っている。
二個小銃隊ことごとく、惨殺した張本人が・・・。
曇まで逃げ散ったのか、
https://www.fututrustee.comきれいなまでの夕陽が、この地獄を染め上げている。
大地とおなじ血の色に・・・。
シルエットが、やけに生々しい。は天を仰いでいる。
大量の血を吸い、肉と魂を喰らいつくした二本の刃。それらを、両脇にだらりと下げている。
慟哭が、耐えがたいほど耳に響く。
胃のなかに、もはやなにも残っていない。すっぱい唾液が、血で染まった足許に落ちてゆく。
えづきつつ、一歩踏みだそうとする。脳の運動野は、ちゃんと指令を送っているはず。それなのに、動かない。
すくんでしまっているのか?恐怖で、身動きができないと?
いいや、違う。そんなものではない。
躊躇・・・。
を、よせつけぬ?
自分で、自分の言葉に驚く。
頭を左右に振り、くだらぬ考えを追い払う。それから、自分のにカツを入れる。
刹那、相棒がまえにでようとする。
左の視界に、右前脚が上がるのが入る。「ちかづくな」
こちらを向いている。
夕陽を受け、真っ赤に染まっていてもなお、髷を落としてみじかくした髪も、
も、シャツも、ズボンも、軍靴も、すべてが真っ赤に染まっているのがわかる。
血で、真っ赤に染まっているのが。
返り血で・・・。
「これが、わたしだ」
俊春は、震えを帯びた声でつぶやく。
「のする、所業ではなかろう?」
刀が、掌よりすべり落ちる。
最初に握っていたのする、所業ではなかろう?」
刀が、掌よりすべり落ちる。 無意識のうちに、脚が動きだす。一歩、また一歩。
相棒も、それにあわせて進む。
「くるな、こないでくれ・・・」です。俊春殿・・・」
さらに一歩踏みだそうとしたとき、逃げようというのか、背を向けかける。
それをよんでいた。おれではなく、相棒が。
かれが背を向けるよりもはやく、駆けよる。そして、軍服のズボンの裾を噛む。
そのタイミングで、懐を脅かす位置まで駆け寄り、華奢な肩を掴む。
を。
たしかに、どこかでみた・・・。
思いだせない。を。
たしかに、どこかでみた・・・。
思いだせない。まではなれてしまう。
それは、物理的な距離以上につらいことである。
いや、いまは兎も角、かれをはなしてはならない。このままはなしてしまったら、かれの
いや、いまは兎も角、かれをはなしてはならない。このままはなしてしまったら、かれの
怯えた子どもの
俊春は、ちいさな子がいやいやするように、
最初に握っていた「俊春殿、あなたは、です」
これ以上、かれのです」
をみたくなくて、頭部を抱き寄せる。
抗わない。であることを、いいつづけるおれ。
相棒は、おれたちの足許でそれをみあげている。
そのもまた、いいようのえぬ哀しみに満ちている。
かれも、心のどこかで
これ以上、かれの
こちらに背を向け、の意味も大切さもわからぬ、ちいさな子ども・・・。
かれを連れ、一刻もはやく豊後橋にゆかねば。
井上のことが、気がかりである。
俊春をみつめつつ、思案する。
全身血まみれのまま、合流するわけにはゆかぬ・・・。
落ち着きを取り戻したかれは、地に積み重なった遺体のなかから、まだみるに耐えうる軍服をみつくろい、それに着替える。
血まみれのシャツを脱ぐと、体も血まみれである。
「ほんとに、怪我はないんですよね?」
幾度も訊ねてしまう。
あまりにも血まみれで、かれ自身の血なんじゃないかと錯覚してしまう。
無言で頷く俊春。 みるともなしにみていると、付着しまくっている返り血の下に、傷跡がみえる。
いや、上半身だけとはいえ、男の裸をみる趣味はない。が、それが気になりガン見してしまう。
一つや二つではない。しかも・・・。
銃創・・・?
と思えるものがうかがえる。
なぜなら、自分にもそれがあるから・・・。を、斬ったりよけたりキャッチしたりできるのに?
それ以前に、銃創があるという時点で、違和感を覚えずにはいられない。
おれの
銃から発射された
刀で突かれたものではない。あきらかに、
未明。
外はまだ薄暗い。
遠くで鶏が鳴き始める。
相嶋の息のかかった潜入者と思しき連中。
その尋問の様子を見てきた牙蔵は、そっと隠れ部屋に帰ってきた。
「…」
詩は褥ですやすやと眠っている。
息をしているのか心配になる程静かでーー牙蔵は思わず傍らに行き、詩の顔を覗き込んだ。
まだ幼さの残るーー花の。
透き通るような白い肌。
眉根の開いた、素直な形の眉毛。
閉じた目を彩る艶やかな睫毛ーー
スッと形のいい鼻と、小さな唇。
そばに行けば、可愛い唇がほんの少し開いて、ひそやかな寝息がわずかに聞こえる。
ほんのわずか、胸のあたりが上下している。
ーー穏やかだ。
このままーー止めてしまいたいほどに。
それにしても、詩は本当に細くて小さい。
牙蔵はしばらくその寝顔を見つめていた。
「…やっかいだな」
牙蔵は手で顔を拭うと、ため息を飲み込む。
それから静かに部屋の隅に移動し、腰を下ろした。
「…」
部屋の中にある確かな体温。
詩の匂い。
牙蔵は隠し扉の中から鷹の羽の家紋の入った短刀を取り出す。
真新しい、詩の守り刀だ。
おもむろにスッと抜いて、鋭い切っ先を見つめる。
いい刀だ。見ただけで名のある鍛冶職人の手のものだとわかる。
その掲げた刃先の向こうーー無防備にすやすや寝入っている詩が映る。
「…」
冷たい刃のような牙蔵の瞳が詩を捕らえる。
ギリギリと力をいっぱい込めて、柄を握りしめる。
「…っ」
牙蔵が腕を天井にまっすぐ振り上げる。
加速して重力のままシュッと腕を振り下ろすと、短刀がまっすぐ飛んでいき、ドッと壁に刺さった。
「…」
「…ん…」
その音に覚醒しかけた詩が小さな声を出して寝返りを打つ。
「…」
長い髪がさらりと流れた。
牙蔵に背を向けた格好の、詩の白い首筋が露になる。
「…」
牙蔵は顔を伏せる。
その長い前髪が顔を隠し、牙蔵の表情が見えなくなる。
「は…
…やっかいだ…」
自嘲気味な牙蔵のつぶやきが闇に溶けていく。
まもなく訪れる、静かな夜明け。
詩と牙蔵のその部屋の中には、朝までに何度も、噛み殺せず漏れた牙蔵の小さなため息が聞こえていた。
詩は、夢を見ていた。
とても、切なくて、悲しい夢だ。
自然と目が覚めた時、目尻から熱い涙が滴っていた。
鼻の奥がつんとする。手で顔を覆って涙を拭った。
起きた瞬間から、何の夢を見ていたかはもうわからない。
だけど、すごくすごく、悲しい夢だったーー…。
しばらくして、詩はもぞもぞと動き、起き上がる。とーー
「…」
人の気配を感じて、詩は振り向いた。
床にあぐらをかいた牙蔵が、詩を見て微かに微笑む。
「おはよう」
「…おはよう…ございます」
詩は褥の横に正座して頭を下げた。
それから褥をテキパキと片付けて、夕べ教えてもらった押入れに片付ける。
牙蔵の部屋は、一見何もないが、よく見ると隠れた扉がいくつもあってーーそこに色々と入っているようだった。
詩はふと牙蔵を見る。
牙蔵は何をするでもなく、いつもの飄々とした感じでそこにいた。
「…牙蔵さん」
「ん」
詩と牙蔵の目が合う。
「…牙蔵さん…お休みになりましたか」
遅くまで起きていた。何度か目を覚ましても、牙蔵はいなかった。詩は、牙蔵が寝てないのか心配だった。
牙蔵は一瞬目を伏せて、それから詩を見た。
「…うん」
「…」
何となく、ほんのわずか、疲れて見える牙蔵。
初対面ならきっと、そんなことすら気づかなかっただろう。
しかし詩はそれ以上言うこともなく、言葉を飲み込んだ。
「えーと…顔を洗って参ります」
「ん」
詩は昨日教えてもらった通り、隠し戸から二重壁になっている細い階段を降り、その先にある水場に向かう。
城内の朝の活気が、壁ごしに聞こえてくる。
『夕べの宴は遅くまであったから、朝は二日酔いにもいい、さっぱりしたものがいいわね』
『沖田との戦では、また若様が大活躍されたらしいわ』
炊事場が近いのだろう。
女中たちの会話の内容は筒抜けで、なんだか盗み聞きをしているような居心地の悪さがあって、詩は手早く顔を洗う。
『若様って、素敵よね~!まだ独り身でしょ?狙いたいわ』
『それは無理よ。うちの後宮には美人がたくさんいるもの』
『そうか…』
『ねえねえ、あの方も素敵よね』
『えー誰?』
詩は手ぬぐいで顔を拭くと、階段に戻ろうとそっと踵を返す。
『忍び頭の方。滅多に姿をお見かけしないけど…』
『ああ、あの若い方!
若様が”がぞー”と呼んでいらしたわ』
思わず詩の足がぴたりと止まる。
『確かに素敵。でも』
急に声がひそめられ、何となく詩は、耳をそばだててしまう。
『あの方はーー任務なら女子供も殺すと聞いたわ…赤子でも』
『えっ…!』
『過去、殿が一度だけ根絶やしにした家があるの』
『…最後の1人まで、血縁は殺された。あの忍び頭の方に、殿が命じて』
詩は目を見開く。
肌が嫌に汗ばむ。
心の臓が急に早くなる。
ーー忍ぶもの。忍は影の者。
詩だって、三鷹の姫だった。
そんな任務もあるのは、わからないでもない。
でもーー
詩の胸は苦しくギュッとなった。
人間であれば、平気なはずもない。
牙蔵のことを考えると、詩はとても悲しくなった。
いつも、無表情な人。
ほんの少し、微笑む瞬間。
強くて、落ち着いていて、優しい。
そう、牙蔵は優しいーー
" それから一週間が経過した。今週は仕事が忙しく、仕事を終えた後は院内で勉強会があったため、甲斐と話す機会はほとんどなかった。久我さんにも、結局連絡はしていない。貰った名刺は名刺入れから一度も出していない。三日前、取り寄せていたコンタクトレンズを受け取りに来た際に久我さんとは少し言葉を交わしたけれど、再度食事に誘われるようなことはなかった。「じゃあ、お先に失礼します」金曜日の夜は、他の曜日よりも少しだけ気分が上がる。特にこの日は、大好きな少女漫画の新刊が発売されるため、一番乗りで着替えを終えて更衣室を出た。まずは本屋に行って、お目当ての漫画を購入してからどこかで外食をして家に帰ろう。帰ったら、もずくと一緒にソファーの上一文看清避孕藥香港 ながら、缶酎ハイを片手に買ったばかりの漫画を読む。想像するだけで幸せだ。私は急ぎ足で病院の廊下を駆け抜けた。すると、目の前から歩いてくる甲斐の姿が見えた。大丈夫。意識せずに、自然体で接すればいい。先週甲斐にキスされた記憶をどうにか思い出さないようにしながら、私は甲斐に笑顔を向けた。"" 「甲斐、お疲れ!まだ仕事終わらないの?」「あぁ、今日は珍しく残業。そっちはもう帰れんのか。いいな」甲斐はまだ仕事着のままだ。私はすぐそばにあった自販機で微糖の缶コーヒーを買い、甲斐に手渡した。「はい、甘いもの飲んで頑張って」「おーサンキュ。でも俺、コーヒーはブラックなんだけど」
「疲れてるときは甘いものの方がいいでしょ」ブツブツ文句を言いながらもコーヒーを受け取る甲斐を、こっそり見上げる。この間のキスは何だったのか。少しは俺のことで悩めって、どういう意味なのか。の一週間、ずっとモヤモヤしていた。いや、甲斐と身体を重ねた日からずっとかもしれない。もう悩むのも疲れてきた。今ここで聞いてしまった方が、きっと気持ちは楽になる。「……ねぇ、甲斐「ん?」「この間のことなんだけど……」するとそこで廊下の奥から、甲斐の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。「甲斐!ミーティング始めるぞ!」「はい、今行きます!じゃあな、七瀬。コーヒーありがたく頂くよ」「あ……うん、頑張って」せっかく聞き出せると思ったのに……タイミングが悪かった。仕方なく甲斐の背中を見送った後、病院を出て大通まで歩いて向かった。"" いつも私が漫画を買う本屋は、大通駅のすぐそばにあるビルの中に入っている。ここは漫画の品揃えが豊富で、何時間いても飽きることはない。狙っていた漫画の新刊は、レジの近くに平積みされていた。「あった……」表紙を見ただけで萌えてしまう。ワクワクしながらレジに並び、買った漫画にはしっかりブックカバーを付けてもらった。
お目当ての漫画は買えたから、後は食事だ。ちょうどお腹も空いてきたところだ。確かこの近くに、美味しいと評判のハンバーグの店があったはず。スマホで検索しながら向かうと、一分もかからない距離にその店はあった。私は一人で外食をすることに対して抵抗はない。さすがに焼肉は行けないけれど、それ以外なら大体一人でも大丈夫だ。だからこの日も、一人で食事をするつもりだった。「七瀬さん?」「あ……!」すぐ隣に人の気配がすると思ったら、スーツ姿の久我さんが、私を見て驚いていた。
「久我さん、どうしてここに?」「僕は今日の夕食をどこの店で食べるか、考えながら歩いていたんです。そうしたら、ちょうど七瀬さんの姿を見つけて」"
" 甲斐の指が、私の秘部に触れる。器用に動く指先は、私の身体を火照らせ昂らせていく。「甲斐……、ダメ……っ」「気持ちいい?」「ん……っ」「イッていいよ」「あぁ……っ」こんな快感、久し振りだ。
というより、指で弄ばれこんなにも早く絶頂を迎えてしまうなんて、初めての経験だった。こんなの、おかしい。相手は親友の甲斐なのに、押し寄せる快感から逃げることなんて出来なかった。「まだ終わらないよ。これからが本番だから」絶頂に達してしまった私を、嬉しそうに見つめる甲斐。
甲斐は優しく私の全身に甘いキスを降り注いでいく。甲斐の唇が肌に触れる度に、身体が疼いておかしくなりそうになる。「もう……そんな優しくしないで……っ」「……意外。お前、乱暴にされる方が好きなの?」「違っ……そうじゃなくて……!」そんなに優しくされたら、勘違いしてしまいそうになる。
甲斐に愛されているよ朱古力瘤手術ってしまう。今まで、こんなに優しく丁寧に愛撫されたことはない。だから、恥ずかしいくらいに戸惑ってしまうのだ。"" 「七瀬、もう一度だけ言う。……少しでも嫌なら、ちゃんと俺のこと拒否して」嬉しそうに私を見ていた甲斐の表情は、少し不安気な表情に変わっていた。ここで私が拒絶していれば、甲斐との友情は何事もなかったかのように元に戻れたのだろうか。甲斐に抱かれるのが嫌じゃないとしても、彼との友情を守るために、きっと私はここで嫌だと言うべきだった。何よりも大切にしていた甲斐との友情。一度失ってしまったら、簡単に元には戻せない。
頭では、ちゃんと理解していたのに。「……嫌じゃない……」一時の快感に負けてしまった。甲斐にこのまま抱かれたいと、身体が望んでいるのがわかってしまった。「……わかった。じゃあ、遠慮なく抱くから」そう言って甲斐は、私の身体を抱きかかえ寝室へ移動した。甲斐はベッドに倒された私の耳元に、唇を近付けた。「もう、止めれないから。……覚悟して」「ん……っ」さっきまでの優しいキスから一転、息も出来ないほどの激しいキスが私を狂わせる。身も心も、溶けてしまいそうになる。聞こえるものは、二人の荒い息遣いだけ。見えるものは、私の身体を求める甲斐の姿だけ。"" 服を脱いだ甲斐の身体は、意外にも逞しく筋肉質で、私は目のやり場に困ってしまった。でもそれは本当に一瞬のことで、すぐに甲斐から与えられる刺激に思考を全部持っていかれた。全身をくまなく愛撫され、先に私が二度も絶頂に達したところで、甲斐が苦しそうに囁いた。「……ごめん、もうそろそろ限界。入れていい?」
私は息をするのもやっとで声が出せず、小さく頷いた。もう、元には戻れない。甲斐と私の身体が、ゆっくりと繋がっていく。十分に濡らされた私の秘部が、甲斐の身体を受け入れる。「お前さ……もしかしてアイツと住んでたときから、しばらくセックスしてなかったんじゃない?」「え……」「お前の中、締まりすぎだから」「へ、変なこと言わないでよバカ……!」「正解?」悔しいけれど、甲斐に言われたことは当たっている。遥希からプロポーズされた頃でさえ、どれくらい前にセックスしたかギリギリ覚えていられる程度だった。こんな風に、他人の熱を近くに感じることなんて、もうずっとご無沙汰だった。「……だって、遥希とは仕事の時間が違ったから一緒に住んでてもこういうことはなかなか……」「やっぱ、当たってたんだ」甲斐は私の長い言い訳を途中で遮り、なぜか楽しそうに笑った。"甲斐に実家まで送ってもらったあの日の翌日から、なかなか甲斐と昼の休憩時間が被る機会がなく、こう